いつもご利用頂きまして誠にありがとうございます。

はじめまして。常務取締役の木谷宏之と申します。

私たちは「次の人にお気に入りを渡します」という理念の基、お客様が大切にされていたお洋服を次に気に入って使ってくださる方へ橋渡しをするお手伝いをさせて頂いております。

なぜこのような理念を掲げているのかを私のこれまでの経緯と共にお読み頂ければ幸いです。

私は２代目として父が経営する会社に27歳で入社しました。

当時は食品スーパーを３店舗経営しており、朝早くから夜遅くまでがむしゃらに働いていましたが、競合他社との価格競争や大手の近隣への出店などもあり事業を撤退することとなりました。

食品スーパー事業とは別で総合リサイクルショップを立ち上げていた為、私も食品スーパー事業からりリサイクル事業に籍を移し従事するようになります。

この頃はリサイクル業界の黎明期でもあり、商品を買い集められれば売れるといった時代で次々と新規出店を行いましたが

十数年経過すると同業他社が次々と増え、気が付くと食品スーパーの頃のようにお客様が徐々に離れていくようになりました。

お客様が離れていく理由は明白です。

価格競争だとより安い店にお客様は行かれます。

利便性だとより近いお店にお客様は行かれます。

規模だとより大きいお店にお客様は行かれます。

差別化・独自化ができていなかった私たちのお店は、上記の理由でどんどんお客様の足は遠のいて行ってしまいました。

遠くても、地域で一番安くなくても、大きくなくても、わざわざ私たちのお店に来たいと思ってくれるようなお店を作りたいと考え、2017年に現在のNEXT51三国ヶ丘店を作りました。

開業当初はお洒落で世界観があって専門店化してればお客様は来てくれるだろうと安易に考えていましたが、なかなかお客様に支持してもらえませんでした。

ちょうどその頃、経営勉強会でも理念経営の重要さやパーパスやミッションなどたくさんの経営者さんから学ぶ機会があったのですが、私にはあまりしっくり来ず上辺だけの言葉としてしか理解できていませんでした。

そんな中、ヴィンテージのお洋服を買い集めようとホームページを刷新し、宅配買取を打ち出しすると少しづつお洋服が届くようになりました。

ある時、お客様からこんなお言葉を頂戴しました。

『ご丁寧な査定をどうもありがとうございました。私のこだわりが理解してもらえてうれしいです。愛着のあった子達が次世代のお洒落さんに繋がれていくのはとてもうれしいです。素敵なお仕事ですね。』

このお客様は大切に保管されていたお洋服を「この子たち」と呼ばれ、次の方に繋がれていくことを心から喜んでくださいました。

私はその時に「仕事の価値」とは何かを教えて頂いたのです。

お客様に喜ばれ、感謝され、必要とされ、お役に立つ幸せを始めて感じたのです。

これまでの食品スーパーや総合リサイクルショップでもたくさんのありがとうを頂いてきましたが、これほど胸を打つお言葉は初めてでした。

私たちのお店はジャンルごとに担当が分かれており、スタッフはその分野の専門家として日々知識を蓄えいます。

そしてスタッフ自身お洋服が大好きで、毎日好きなお洋服に囲まれて仕事が出来る喜びを感じています。

好きだからこそ共感・共有できる。これが真理なんだと私は考えます。

お洋服が大好きなお客様と繋がり、喜ばれ、感謝され、必要とされ、お役に立つことで私たちも満たされ仕事にやりがいや楽しさを感じさせて頂けることを幸せに感じます。

私たちのお店には、個性的なスタッフがたくさん在籍しております。

丁寧な言葉遣いや行き届いたサービスができていない部分も多いかとおもいますが、お洋服に対する想いや知識については突出していると自負しております。

お洋服が大好きなお客様が来店さて、心がほっこりとなる空間を目指して、これからもスタッフ一同頑張っていきます。みなさまのご来店、心よりお待ちしております。

有限会社きたに　常務取締役　木谷宏之