2025.03.12 valor
ブランド査定歴14年のバイヤーがホントは教えたくない!★誰かに話したくなるラグジュアリーブランドの雑学3選★
こんにちは!NEXT51三国ヶ丘店1F“VALOR”を担当している石倉です。
店内入店いただきまっすぐ奥の突き当りにいる人です。
主な取扱商品はハイブランド(エルメス・シャネル・ルイヴィトンなど)のバッグ・小物・時計などの買取・販売を担当しております。
子供の頃、親の仕事の関係で9年間アメリカに住んでおり、帰国子女なんです。帰国後10年以上たちますが、最近観光客も増え英語を話す機会が増えました。もともと苦手だったこともあり、ほぼ忘れています。日本語も英語も中途半端なので今回のブログの日本語がおかしい部分があればご愛敬ください…
入社以来12年間中古ブランド業界に精通しているとハイブランドについてのいろんな豆知識や雑学などが身に付きました。
今回はちょっと面白いものをいくつか紹介したいと思います。
・ヴィトン:実は定番モノグラムライン以前に誕生していた今でも人気の“あの”ライン
―1854年に創業者ルイ・ヴィトンが世界初となる旅行用鞄の専門店としてパリに創業。1896年にモノグラムラインが誕生して以降130年近く愛されつづけているルイ・ヴィトンの定番ライン。一説による日本の家紋から触発されてデザインが考案されたともいわれています。しかし、それ以前にすでに誕生していた現在も販売している定番ラインをご存じでしょうか?
それは…ダミエライン。
ダミエラインが発表されたのは1889年、創業者ルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュ・ヴィトンがデザインし1889年のエッフェル塔の完成とともに開催された壮大なイベント“パリ万博”で金賞を受賞してから有名となりました。ダミエとはフランス語で“市松模様”という意味で、これも一説によると日本の文化から影響を受けたのではないかと言われています。当時は主な交通手段は馬車や船、汽車で荷物が雑に扱われるようなことが多く、そんなトランクに布地を張るデザインは人気を博しました。同時に容易にコピー商品が出回ることとなり、デザインを変えてもすぐ模造されといたちごっこだったと言います。そして1888年、ダミエのデザインを商標登録(商標登録トアル・ダミエ)し、翌年1889年に発表。しかし、これもコピー品が出回り約8年で製造が中止となりました。
そして、1996年モノグラム誕生100周年を記念して復刻された‘’ダミエ・ライン‘’。限定発売の予定があまりの人気にその後も定番化され、現在でもモノグラムと二分して人気を博しています。
・グッチ:人気ラインバンブー誕生
“GUCCI”は1921年にフィレンツェにオープンした“ハウス・オブ・グッチ”が始まりとされています。グッチ創設者“グッチオ・グッチ”は41歳でお店をオープンさせましたが、10代の頃はサヴォイ・ホテルにてポーターとして働いていました。当時のホテルにはあの有名なマリリン・モンローやフランク・シナトラなどのセレブが利用しており、この頃から富裕層の利用するバッグやファッションに興味を持ち始めます。その後結婚したくさんの子供に恵まれ、途中第一次世界大戦にも徴兵し、38歳の頃から革製品の取り扱いを習得し“ハウス・オブ・グッチ”を設立します。「Quality is remembered long after price is forgotten.(価格は忘れるが、品質は生涯残る)」と現在でも名言として残るほど商品の品質にはこだわりを持っていました。その品質に魅了されフィレンツェ近辺では1番の革職人として名を馳せました。ところが、第二次世界大戦がはじまりレザーなどが手に入らなくなり一時低迷を余儀なくされました。そんな中、レザーの代用品として起用したのがキャンバス地にコーティングを施した生地。これが大ヒットし、戦時中のグッチを救いました。
戦後期も物資不足に悩み、軽量で耐久性のある”竹”に着目しレザーの代用品としてハンドルに使用されました。これが現在でも人気のバンブーラインの始まりでした。グッチオ・グッチはかなりのアイデアマンでその後も馬の馬具「くつわ(轡)」から連想された“ホースビット“、馬具の腹帯から連想をされた”シェリーライン“など現在でも人気のあるデザインを数々考案しています。
一代にして築き上げたブランドはグッチオ・グッチの死後子供たちへと代々受け継がれますが、2013年にはグッチ一族の手から離れケリングに引き継がれました。その理由がなかなかドロドロしており長くなるので気になる方は2021年にレディーガガ主演で公開された“ハウス・オブ・グッチ”をご覧ください。
余談ですが、グッチの紋章に使用されているポーターは10代の時に働いていた時の頃の“お客様を大切にする初心を忘れてはいけない”という意味が込められているといいます。
・ディオール:蜂の刺繡に隠された意味
いろんなブランドが蜂(ミツバチ)をデザインに使用されていますが、ヨーロッパでは蜂が幸福や繁栄、愛、豊穣などの象徴とされています。その理由はたくさんあり、蜜を求めてよく働く姿や女王蜂はたくさんの卵を産み群れを成す事、花の蜜をあつめてハチミツをつくることなど。日本でもハチの巣が厄除けになったり商売繁盛といった意味で玄関などに飾られる文化があります。あのナポレオンも紋章や所有品に蜂のモチーフを使用していたとされています。
ディオールもそういった意味を込めて使用している点もあるとは思いますが、ほかのブランドではあまり聞かない理由で使用していることが印象に残っています。
世界的に有名なオートクチュールで知られる“DIOR:ディオール“、創業者のクリスチャン・ディオールは創業当時のアトリエの様子を「まるで小さくてにぎやかなミツバチの巣箱のようだった」とたとえていました。
それは熱心で優れた知能を持つミツバチの群れのように、ひたむきで多忙に働く縫製師たちの姿勢を現したのだといわれています。
パリ・クチュール組合の厳格な基準を満たしたブランドでしかオートクチュールの呼ぶことを許可されておらず、それを満たすことができるのはアトリエで働く縫製師のおかげと感謝を込めて蜂のデザインを使用しているところはクリスチャンディオールがどれだけ職人を大事にしていたか伝わってきます。
いかがでしたでしょうか?
私個人的にはルイ・ヴィトンが一番好きで歴史が書かれた本“華麗なる歴史”も読みました。歴史を知ることでより好きになりますし、いろいろな由来を知ることができ面白かったりします。バッグなどの商品の名前は歴史上かかわってきた人の名前が入っているものもあり、歴史を感じながら日々ヴィトンを扱っています。まだまだ知らない各ブランドの秘話・歴史があるので、知ってる方は教えてください。
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