最近入荷したジャンクコンディションの507xxについて。

リーバイス507XX（2ndモデル）とは？

リーバイス507XXは、通称「セカンドモデル」「2ndモデル」と呼ばれ、1952年頃から1961年頃まで生産されたデニムジャケットです。

リーバイスの名作「ファーストモデル（506XX）」の後継として登場し、デザイン性・機能性の両面で進化を遂げたことで知られています。

今回ご紹介する個体は、1955年から1961年までの6年間に生産された後期型（紙パッチ仕様）となります。

ディテールは、フラップ裏ライトオンス、刻印「17」、両面赤タブ（Big E）、均等V、鉄製リベットと、当時の特徴をしっかりと備えています。

また、この時期特有のディテールとして、前立てのステッチが首元から裾まで一気に縫製されている点も確認できます。

コンディションはジャンクに分類される状態です。全体的に擦れが見られ、襟裏は破れ、両肩のショルダーポイント付近もダメージがあります。特に袖先のダメージは大きく、激しく破損しています。

とはいえ、この一着が放つ佇まいは、決してただの“古びた服”ではありません。

全体に広がるフェードは、年月とともに丁寧に削り取られたかのような美しいアイスブルー。それは、幾度となく袖を通され、風を受け、太陽にさらされてきた日々の記憶を纏っています。

現代の大量生産では決して生まれない、唯一無二の風合いと存在感。

破れや擦れすらも、まるで物語のように語りかけてくるこのGジャンには、本物のヴィンテージだけが持つ時を超えた風格が宿っています。

コンディションという尺度を超えて、それを“味”として愛おしむことができる人にとっては、何ものにも代えがたい宝物のような一着です。

全体的にアイスブルーへとフェードしており、これこそが長年にわたり愛用され続けた証。機械的な加工では得られない、リアルヴィンテージならではの経年変化が表情豊かに現れています。

現代のリプロダクトモデルでは再現しきれない、本物の507XXが放つ圧倒的な“迫力”と“深み”。

そこに刻まれた歴史、緻密な仕様、そして傷や擦れさえも——すべてが時代を生き抜いてきた証であり、ただの服ではない「物語」そのものです。

数えきれないほどの手に渡り、幾度となく袖を通され、年月とともに味わいを増してきたこの一着には、今ではもう見ることのできない空気感が宿っています。

リーバイスの長い歴史の中でも特別な存在である507XX（2ndモデル）は、単なるヴィンテージウェアではなく、時代や文化、人の営みまでも纏った“生きたカルチャー”です。

それを纏うことは、過去と現在をつなぐ架け橋を羽織ることに他なりません。

“想い”をつなぐ場所でありたい。— CreepVintageの買取について

当店に並ぶ商品のうち80〜90％は

お客様からお譲りいただいたお品物で成り立っています。

日々お買取りに来てくださる皆様に、心から感謝しております。

「古着を引き継ぐ」ということは、ただモノを売買するだけではありません。

お客様の大切な思い出がつまった一着を、次の誰かにバトンとしてつなぐこと。

だからこそ、私たちはお預かりしたアイテムを一つひとつ丁寧にメンテナンスし

クリーニングや手直しを行いながら、次の世代へと送り出しています。

CreepVintage（古着屋NEXT貝塚店）では、ヴィンテージ古着をこよなく愛するスタッフが、真摯に査定を担当しています。

最近、心に残る出来事がありました。

とあるお客様が、こんなお言葉をくださったんです。

「Instagramを見て、“こだわりを持って引き取ってくれそう”と感じました。値段はいくらでも良かったんです。」

…その瞬間、言葉にできないほどの嬉しさと感謝がこみ上げました。

その方は、若い頃にアメ村で見つけたデッドストックの服を、ずっと大切に保管してこられたそうです。

その想いのこもった服を、「ここなら託してもいい」と感じていただけたこと。

これは、私たちにとって何よりの励みです。

「こだわって引き取る」。それは、私たちの“引き継ぐ”という姿勢の現れです。

一着一着の魅力がより引き立つように、店舗でのディスプレイにも工夫をこらしています。

そして、その姿を見た誰かが「ここなら自分の服も託してみたい」と思ってくださるように。

そんな循環が少しずつでも広がっていけば、古着の魅力や価値はもっと伝わっていくと信じています。

私たちCreepVintageは、服と人との“次の出会い”をつなぐ場所でありたいと思っています。

お買取りも、ご相談だけでも、ぜひお気軽にお越しください。皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。

■古着屋NEXT貝塚店

住所：大阪府貝塚市王子928-3

電話番号：0120-290-454

営業時間：11:30～20:00
（※買取受付は19:00まで）

定休日：年中無休

HP：https://next-51.com/kaizuka/